不動産ブログ

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2025-12-19
専門家がやさしく解説|河川や用水路が近い家を売却する前に知っておきたい「河川の影響」と安心対策

 

 

この記事では、河川や用水路が近い物件を売却する際に、専門家として必ずお伝えしている注意点を、
はじめて住宅を購入・売却される方にも分かるように解説します。 
「河川の影響って実際どこまで関係あるの?」「売却価格が下がるのでは…」という不安を、正しい知識と対策で整理していきましょう。

埼玉県狭山市・所沢市・入間市は、自然環境と住宅地がバランスよく共存するエリアです。その一方で、入間川をはじめとした河川や、農業用水路が身近にある立地も多く見られます。 この「水辺に近いロケーション」は、住みやすさと同時に、売却時には丁寧な説明が求められるポイントでもあります。

河川や用水路が近い物件は本当に売りにくいの?

結論からお伝えすると、河川や用水路が近い=売れない、という単純な話ではありません。 
ただし、購入を検討する方が「不安に感じやすい要素」を含んでいるのは事実です。

特に最近は、豪雨や台風のニュースを目にする機会が増え、「氾濫」や「浸水」という言葉に敏感な方が多くなっています。
 そのため、売却時には「問題がない」ではなく、「どんな情報を、どう伝えるか」がとても重要になります。

購入検討者が気にする代表的なポイント

  • 大雨の時に河川が氾濫しないか
  • ハザードマップでどのエリアに該当するのか
  • 過去に浸水や被害があったかどうか
  • 土砂災害のリスクはないか

これらはすべて、売却活動の中で必ず話題に上がる項目です。

「河川の影響」を正しく理解することが売却成功の第一歩

ここで大切なのが、河川の影響を正しく、客観的に把握することです。 不安をあおる必要はありませんが、事実を整理せずに売却を進めてしまうと、後から説明不足と受け取られてしまうこともあります。

ハザードマップは「危険」の地図ではありません

ハザードマップという言葉を聞くと、「色がついている=危ない土地」と思われがちですが、実際はそうではありません。 ハザードマップは、一定の条件下で、どの程度の影響が想定されるかを示した“シミュレーション”です。

狭山市・所沢市・入間市それぞれが公開しているハザードマップでは、 ・想定される降雨量 ・河川が氾濫した場合の浸水深 などが細かく設定されています。

つまり、「過去に被害があったかどうか」と「将来必ず被害が出るかどうか」は、分けて考える必要があるのです。

建築士・宅地建物取引士の立場から見ると、 ハザードマップは“不安材料”ではなく、“説明材料”として活用するものです。

用水路が近い物件ならではの注意点

河川と比べて見落とされがちなのが「用水路」の存在です。 用水路は農業用・生活排水用など用途が異なり、管理主体もさまざまです。

売却時に確認しておきたいポイント

  • 用水路の管理者(市・土地改良区など)
  • 敷地との境界が明確か
  • 増水時の水位や過去の状況
  • 転落防止などの安全対策

特に境界については、売却時にトラブルになりやすいため、事前の確認がとても重要です。

土砂災害とロケーションの関係

狭山市・入間市エリアでは、河川沿いでも比較的なだらかな地形が多い一方、 所沢市の一部では高低差のある土地も見られます。

土砂災害のリスクは、河川の近さだけでなく、周囲の地形や高低差との組み合わせで判断されます。

そのため、「川が近いから危ない」という説明ではなく、 
土地の高さ ・擁壁や造成状況 ・周辺環境 を含めて、総合的にロケーションを伝えることが大切です。

不安を安心に変える「対策」の伝え方

売却活動では、不安を隠すよりも、きちんと対策や考え方を伝える方が信頼につながります

具体的に伝えたい対策例

  • 建物の基礎が高く設計されている
  • 過去に浸水被害がない
  • 自治体のハザード情報をもとに説明できる
  • 保険や防災面での備えがしやすい立地

これらは、購入検討者にとって「安心材料」となります。

狭山不動産だからできるサポート

狭山不動産「オウチノコト」では、 地域特性を理解した上で、河川の影響を正しく説明する売却サポートを行っています。

単に物件情報を掲載するのではなく、 ・ハザードマップの読み解き ・ロケーションの魅力と注意点の整理 ・購入者目線での説明 を大切にしています。

 

仲介・買取センターへのお問い合わせ▶04-2950-0055